島根県のおすすめグルメ情報 20選
島根県の概要
■八百万の神々の集まる土地、島根■ 旧暦の10月、「神無月」「神在月」の由来と関係が深い島根県。日本中の神様がお出かけしてしまう旧暦十月、通称神無月、ここ鳥取の出雲だけでは神在月と呼ばれます。それは日本中の神様のお出かけ先が、「出雲」だから。出雲に集結した神様たちはこの時期に、世に生きるすべての人たちの縁というものを、誰と誰をどのように結んでいくか相談して決めていくのだといいます。出雲にあるいろいろな神社ではこの月「神迎祭」や「神在祭」、そして「神等去出祭」を執り行い、神様たちの集いを寿ぎます。こうした神事は観光イベントではありませんが、一部については見学することができます。 一番有名な神社が言わずと知れた「出雲大社」。国譲り神話の主役、大国主大神を祀った古社で、日本有数の縁結びのご利益を求めて多くの参拝者が訪れる日本で一番有名な神社のひとつと言っても過言ではありません。 続いて「日御碕神社」。天照大御神(アマテラス)と素戔嗚尊(スサノオ)という有名な二柱の神を祀った神社で、鮮やかな朱塗りの社殿、色鮮やかな装飾画、随所の彫刻など建築としての芸術性も高く、見応えがあります。 「須佐神社」はスサノオを祀った全国の神社の中でも唯一その御魂を祀ると言われる古社です。須佐神社という名前もスサノオ自らが御魂を祀るために名付けたのだとか。 「稲佐の浜」は出雲神話「国譲り」の舞台となった場所であり、日本神話の中でも圧倒的なパワースポットです。前述した神事の「神迎祭」の舞台となる場所でもあります。 島根には、こうした神社の他にも多くの見どころがあり、中でも有名なのがアジアで初めて産業遺産としてユネスコに認められ、世界文化遺産に登録された「石見銀山」です。今はもう閉山していますが、1943年までは採鉱が行われていました。発見されたのは鎌倉時代末期の1309年とされており、実に600年以上も採鉱が行われてきたことになります。最盛期にはなんと日本の約3分の1の銀を産出したとも言われる日本経済の一角を担った場所です。そのため、銀山はしばしば争いの種となり、所有者は大内、尼子、毛利から豊臣、徳川へと移っていきました。
島根県の観光
■神社と銀山だけじゃない、島根の観光スポットをチェック■ せっかく島根を訪れたならぜひ見ておきたいのが「松江城」でしょう。全国で天守が現存する12の城のひとつで、国宝とされています。天守からは松江の町を一望でき、周辺にある松江城山公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所です。 さらに島根を楽しみたいならぜひ足を運びたいのが「足立美術館」です。なんと五万坪もある広大な日本庭園を有する美術館で、その庭の仕上がりは、アメリカの専門誌で日本ナンバー1と評価されているほどの美しさ。美術館では横山大観コレクションを中心に近代日本画や陶芸、童画などを堪能できます。 次いで家族連れやカップルに大人気の「島根海洋館アクアス」は中国四国地方最大規模を持つ水族館。人気者のシロイルカのパフォーマンス、幸せのバブルリングは必見です。 また島根県には世界最大級という一年を計る砂時計を擁する「仁摩サンドミュージアム」があります。これはなんと珍しい「砂の博物館」。砂についての展示を見終わったら、ガラス工芸の体験もできるユニークな施設です。 さて、島根を観光するなら温泉地にも行ってみたいですよね。島根の温泉地といえば「玉造温泉」です。『出雲国風土記』に登場し、あの清少納言にも名湯と称えられた歴史ある温泉地は、いかにも島根らしく温泉街全体がパワースポット。勾玉作りを楽しめる工房もある楽しい温泉エリアです。
島根県のグルメ
■歴史と風土が育んだ島根のグルメを満喫■ 山川海に恵まれた自然と深い歴史によって育まれた島根の食文化。 中でも名高いのが日本三代そばのひとつ「出雲そば」です。玄そば(殻つきのそばの実)をそのまま挽く「挽きぐるみ」という製法で製粉するため、香りが強く独特の風味を奏でるそばです。直接つゆをかけて食す割子そばとそば湯に使った状態で食す釜揚げそばというふたつの食べ方があり、人気も二分していますが、さらにお店によっても非常に個性があるのが特徴で、いろいろな店を巡ってそばのテイスティングと洒落込むのも楽しいかもしれません。 島根は日本海に広く面しているため、新鮮な魚介類が楽しめますが、中でも名物が石見神楽のおはやしに登場する三種の魚。すなわちアジ・カレイ・ノドグロです。さらにマツバガニ(成長したオスのズワイガニ)やイワガキなどの食材も豊富で、自然に囲まれた島根ならではの新鮮な美味に心ゆくまで浸ることができます。 しじみについては全国でもトップクラスの漁獲量があり、島根の代表的な食材として、また風物詩として郷土料に欠かせない物になっています。 絶品グルメを満喫したら今度はデザートを。島根の松江市は、実は京都、金沢と並ぶ日本三大和菓子処と言われています。 地元で「不昧公」と呼ばれて愛されている松江藩松平家7代藩主の「松平治郷」が広めた茶の湯文化が松江には根づき、茶の世界に欠かせない食品として和菓子の文化も発展していきました。松江では秋の風物詩として松江城山公園二の丸にて「松江城大茶会」が開催されます。さまざまな茶道の流派がお点前を披露する場所ですが、同時に松江の和菓子店がこぞって参加して和菓子を振る舞う場でもあります。気軽に参加できるので、お茶やお菓子の世界が大好きな方はぜひ参加してみてくださいね。